サービス品をもらいにいってたおばあちゃん…布団を買わされた

 近頃、空き店舗に健康食品販売の出張所ができ、近所のお年寄りたちが喜んで通っていました。うちのおばあちゃんも常連で、行けば日用品などもらって帰ってきていました。それなりに健康食品の一つや二つ買っていたと思います。

 ところが、明日が店じまいというときに、最後だからと出かけていって、主張所が移動した後、必要もない布団が届きました。
 おばあちゃんに聞くと、みんなが飛びつくように買っていたので、つい買ってしまったということです。それなりに貯金もあるので現金で買ったのでしょう。しかし、おばあちゃんはいい布団をすでに持っていますし、どうみても35万円もする布団に見えません。
 本人も反省していることですし、解約できるでしょうか。      (40代  女性)


 「催眠商法」または「SF商法」という手口でしょう。

 主婦やお年寄りを密閉状態の会場に集め、
「これほしい人」と業者が聞く。きそって参加者の手があがると、「はい、いちばん元気なあなたに!」などと、さまざまな日用品をどんどん配り、もらわないと損をしたかのような心理状態に追い込んでいく。

 そして、ただで物をもらっていたのだから・・・・、という後ろめたさにもつけこんで、
「この60万円の健康布団、今日は最後だから特別35万円で!」ともちかけて、参加者に思わず手を上げさせ、売りつける商法です。

 参加した人を一種の催眠状態にして商品を売りつけるところから、「催眠商法」などとよばれるようになりました。ターゲットのほとんどは、主婦や、お年寄りたちです。

 しかし、契約自体を自分で決めたという形態をとっているため、違法性を証明することは難しいのが実情です。

 「ビラもしくはパンフレットを配布しもしくは拡声器で住居の外から呼びかけることにより」特定の場所への来訪を要請する形態は、訪問販売とみなされ特定所取引法の規制を受けますので、クーリングオフが適用になります。
 8日以内に、クーリングオフの通知をしてください。

 また、退出したいのに鍵をかけていて帰らせてくれなかったとか、買いたいといわなかったら脅されたなどの事実が合った場合、消費者契約法による解除も適用になりますので、おばあちゃんに本当のところをよく聞いて、すぐに解約の手続きをしてください。

 最近では、悪質な業者が検挙される例も出ています。
 ただほど高いものはない。
昔も今も、そんなにおいしい話は転がっていません。

 また、お年よりは情報が少なく、親切にされると断れない、というところにつけこんで、「オレオレ詐欺」なども発生しています。身近な人が気をつけてあげてください。



購入に至るまでの経緯をよく整理して、業者のどのような対応が特定商取引法に違反するのか、消費者契約法に違反するのかを検討する必要があります。販売様態によっては、錯誤や詐欺に該当する可能性もありますし、販売様態が悪質であれば、「公序良俗違反」により無効を主張することもできます。言った、言わないの争点になる可能性もありますので、業者の勧誘方法についてはできるだけ具体的に記載した方が説得力があります。


                                       
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